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歯周病(歯肉炎・歯槽膿漏)とは? |
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歯垢や歯石の細菌が原因となり無症状のまま何年もかけながら歯槽骨が吸収され年齢が進むにつれ歯を失う最大の原因となる慢性疾患です。自覚症状と関係なく成人のほとんどの方が罹患しています。歯を失うだけでなく、溶かされた顎骨は元に戻らないためその後もずっとささえの地盤をなくす事になるのが問題です。 |
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プラーク(歯垢)と歯石とはなんですか? |
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歯垢は歯に付着している細菌とその産生物で歯石はプラークが石灰化したものです。新しいプラークは歯ブラシで除去できますが、日にちがたつとバイオフィルムとなりブラシで取れなくなります。1mgのプラークには1億個の細菌が含まれます。口腔内細菌は虫歯や歯周病の原因であるだけでなく、糖尿病、心疾患、脳卒中、肺炎など数々の全身疾患の原因になります。 |
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歯周病は治るの? |
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歯肉の炎症だけの場合は汚れを除去するだけで改善されて行きます。骨吸収が進行すると骨を元に戻す事はできませんが歯垢や歯石を除去する事でお口の中の細菌が少なくなり、歯槽骨と歯肉が強くなり骨吸収の進行をとめる事ができます。噛み合わせの力が関係している場合は咬合調整、固定やマウスピースを使用する事もあります。 |
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歯周病は腫れや痛みが治まったら大丈夫なの? |
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普段痛みが出にくく無症状でわからない間々進行する事が問題なのです。
基本的に歯周病は慢性病です。痛みの有無に関係なく予防と治療が必要です。 |
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歯周治療は何回かかるの? |
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状態によって違いますが表面の汚れ程度であれば通常1〜3回ぐらいです。
中度の縁下歯石の治療でその後4〜6回程度、重度で歯周外科が必要な場合は1年以上かかる場合もあります。 |
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歯周病に効く薬はあるの? |
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歯周病は細菌感染症です。その細菌を物理的に除去する事が基本ですが、併用して抗生剤の内服や塗布、抗真菌剤の塗布薬、洗口剤、注入薬や飲み薬などがあります。 |
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歯磨き粉はどのようなのがよいの? |
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歯周病予防・ビタミン配合、虫歯予防・歯を白くする・知覚過敏予防・再石灰化を促進するフッ素入りのもの等色々な種類があります。 |
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歯ブラシは? |
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重要なことはストローク・圧に注意して生え際、歯の間を細かく磨く事です。歯と歯の間の汚れは歯ブラシでは難しいのでスペースブラシや歯間ブラシを併用しましょう。仕上げにデンタルリンスやフッ素を使うとより良いでしょう。 |
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